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台風と坂のあと

今回のExhibitionは、台風20号接近で大荒れの中の設営。台風が過ぎ去った次の日は、Exhibition初日。台風一過の涼やかな日になるかと思いきや、蒸し暑い酷暑の再来の中での3日間。まるで、ここまで来るまでの私自身の人生を物語るような天候でした。特に今年は酷暑。7月から、人間を超えるような染め集中の日々は、人間であることを忘れるような。7月からの天候も、最高温度が体温越えとニュースが伝える温度が増すごとに、私の染め集中の温度も日に日に増していき、酷暑の酷暑染めとなって行った。Exhibition開催直前まで、自分が染液となって溶けてしまっても良いような感覚となりExhibition設営前日から、高熱のまま始まった。ストールの仕事を始めてからのこの10年は、けっこう苦難続きであった。特にこの5年間は、ありえないようなドラマ以上な事が起こり続ける日々は、ジェットコースターとの格闘のような日々。染める事でしか、自分を保つ事ができないような日々が、この2年間は、まるで猛烈な台風の中を歩き続けるような日々だった。染める事でしか、自分を保つ事ができなかった日常は、私を、染めだけに向かわせるために起きていた日常の諸々であったように思う。そしてその猛烈な台風の中を歩き続けているうちに、自身の様々な葛藤や選択、心の中にあった余分なものを吹き飛ばして行ったように感じる。Exhibitionを終えた後は、意識不明のような脳状態と肉体。Exhibitionの撤去搬出の後、アトリエに什器をしまう時に重い角材が足の小指の上に落ち爪が剥がれ、この数日、動けなかったけれど少しずつ人間に戻ると色々な事が、色々な靄が消えてゆき理解が深まる。